開発者なら分かるアプリ効果測定用SDKよもやま話

2018年1月9日


博報堂DYメディアパートナーズの調査によると2017年時点でスマホの普及率は77.5%となっており、一人一台どころか複数台持ちも珍しくなくなっています。それに伴いスマホアプリ市場もいっそうの活況を見せており、アプリ開発の敷居も下がっています。
自社でリリースしたアプリをより多くのユーザーに使ってもらうために広告を出すのは一般的ですが、その広告がどれくらいアプリの利用に貢献したかを測定するには「広告経由でアプリを起動した」という判定が必要であり、そのために効果測定SDKが必要になります。
今回はそんな効果測定SDKについてのお話です。

アプリ開発ツールと効果測定SDK


いまでは様々なアプリ開発ツールが普及しました。有名どころでは3Dゲームアプリ開発に使われる『Unity』や、2Dゲームアプリ開発に使われる『Cocos2dx』あたりが多く使われています。アプリの開発環境として他にも、AdobeAirやTitanium(タイタニウム)なども使われています。
上記に出ているツールは聞いたことがあるという人が多いのではないのでしょうか?

unity_capture
画像:Unity公式サイトより

基本的にはアプリ本体の開発に使われている言語と同じ言語でSDKを構築した方が良いため、開発ツールごとに適したSDKも開発する必要があります。
余談ですが、アプリ開発ツールは上記のあたりで落ち着いてきたのかなと思っていたら、Marmalade(マーマレード)という開発ツールが最近ちょっと広まりつつあります。イギリスで開発されたツールで、徐々に流行り始めているようです。
今のところMarmaladeで開発されているアプリが少ないとしても、広まりきった後にSDKの開発を始めていたらその頃にはまた新しいツールが生まれてきているかもしれません。
当社はスマホアプリ開発の会社ではありませんが、スマホアプリ市場が広がっていくにつれて対応するSDKの数も多くなっていくことが予測されるのでこういった情報には常に目を光らせています。

広告効果測定SDKの機能

スマホが出始め、アプリ計測ができるようになった初期は計測の目的も「アプリがどの広告からインストールされたかどうかを確認できれば良い」というシンプルなものでした。
次第に「課金時の計測やページごとのPV計測」というニーズが生じてきました。
通常のアプリ内の解析だけをするのならばアプリ内で効果計測を行うだけで十分でした。しかし広告効果を計測するSDKとしては、どの広告からの流入でどの程度の課金やPVがあるのかを計測する必要が発生しました。課金やPVが広告効果の指標となるからです。

こういった指標を計測するためには、少なからずアプリに手を加える必要があります。測定のための機能を追加するごとにその量は増えていくことになりますので、当然アプリの動作に影響を与えないよう、その負荷に頭を悩ませることになります。
また計測方法にしてみても進化を続けていて、ブラウザ(≒デバイス)に依存するCookie計測よりも、デバイスに依存しないフィンガープリンティングやフットプリンティングなどの新しい技術が出てきています。

アプリの進化とともに、SDKも進化していかなければなりません。ユーザビリティに影響なく、アプリの効果測定ができ、広告の効果測定もできる…。
SDKには課題が山積みです。