アフィリエイト広告のキックバックの仕組み

2018年2月22日


今回はアフィリエイト広告の配信システムで使用されているキックバックについて解説します。
なお、今回は過去の記事を前提とした内容になっていますので、未読の方は併せて読んで頂ければ幸いです。
【基礎解説】アフィリエイト広告の仕組みを図解
セッションIDはアフィリエイト広告にこのように使われる
パラメータ設定でアフィリエイト広告の成果を詳細に知る



アフィリエイトの「キックバック」とは?

キックバックで検索し調べてみると、「リベート(仲介人への報酬金・割り戻し)と同意義」と書かれている場合もありますが、この言葉だけで理解するのは少々難しいです。
また、一口にキックバックと言っても条件下によって指している対象が違うことがあります。


以下の図は、クリックから成果発生までの流れを表しています。
図中にfreeIDなるものがありますが、それは後に説明します。


クリックから成果発生まで
(図1:クリックから成果発生まで)


1 広告がクリックされ、アフィリエイトシステムにリクエストを送ります。
2 クリックされた情報をデータ表に登録します。
3 リダイレクト先のランディングページに辿り着きます。
4 成果地点に設定した購入ボタンを押下することで、成果が発生します。
5 セッションIDと共に成果リクエストをアフィリエイトシステムに送ります。
6 クリック時に発行したセッションIDを照合し、正しい成果かを判断します。


6番の処理によって、正しい成果だと判断されたときに、媒体主があらかじめ設定しておいた任意のURL に通信します。
この通信をキックバックと呼んでいます。


成果発生後のキックバック通信


キックバックの仕組み具体例

アフィリエイトシステムのキックバックについて、以下の前提条件を踏まえて、もう少し詳しく説明したいと思います。


[前提条件]

まず登場人物については、広告主・媒体主・エンドユーザー・システム運営者です。


広告主の広告設定はこちらです。


前回の広告主の広告


今回のキックバックを説明しやすくするため、媒体主の持つサイトに以下のような具体的な設定をつけます。


・媒体主が持つサイトは、会員登録制のサイトである。
・このサイトでは様々なコンテンツが楽しめるが、利用するにはそのサイトの仮想マネーである『ポイント』が必要である。
・『ポイント』は、サイト内にある広告をクリックし、商品を購入することで増やすことができる。


以上のようなサイトにあるユーザーが会員登録をしたとします。
下図はユーザーが媒体主のサイトにログインした際のページイメージです。


媒体主のサイトログイン時の画面イメージ


ユーザーが広告をクリックし、その先のランディングページにて商品を購入しました(広告的には、成果を上げたということです)。


媒体主はどのユーザーが広告をクリックして成果を上げたかを把握しなければ、ポイントを与えることはできません。


ここで、セッションIDによるユーザー特定は、このシステム上できません!


このアフィリエイトシステムで発行したセッションIDによってわかるのは、あくまでどの媒体主のサイトでどの広告主の広告がクリックされて、成果が上がったかだけです。ユーザーの特定はできません。


しかしこの問題は前回の記事『アフィリエイトとパラメータと、時々、セッションID』の最後に書いた自由に値をセットできるパラメータを活用することで解決できます。


このパラメータ名をfreeIDと仮定します。
媒体主はfreeIDにユーザーのログインIDを設定します。
例:http://{アフィリエイトシステムのURL}?freeID={ユーザーのログインID}
今回のユーザーのログインIDは「kick」とします。
そして、アフィリエイトシステムの設定により、このfreeIDはクリックデータ表に登録されます。そして、成果が発生した場合、クリック時のセッションIDを照合し正しい成果かを判断します。


少しややこしくなってきていますが、先ほどの画像によって説明できます。


再掲載


クリックデータ表にあるように、freeIDという形で、媒体主が自由に設定した値が保存されます。


ここまでを前提条件とし、キックバックの説明に入りたいと思います。


[キックバックの流れ]

媒体主は「もしメディアID:5555で正しい成果が上がったら、設定したURLに通信してください」とお願いします。
そして、上記の図のように成果が発生したため、サイトに書いてあるように、媒体主はユーザーに50ポイントを付与してあげる必要があります。


媒体主があらかじめアフィリエイトシステムに設定した任意のURL に、通信(キックバック)されます。
設定したURLに通信があった場合、50ポイントを付与するように検知します。


しかしこれだけだと媒体主は、メディアID:5555で正しい成果が上がったが、どのユーザーが成果を上げてくれたのかがわかりません。


そこで、キックバックの際に、freeIDを返してくれるように設定しておきます。
するとクリック時に渡したユーザーのログインIDを返してくれるので、媒体主はそのログインIDのユーザーにポイントを付与すれば良いということです。


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まとめ

アフィリエイトシステムのキックバックの裏側はこのようになっています。実際に広告主さんやアフィリエイターさんが意識することは少ない、文字通りの裏側の仕組みですが、知っていると新しい広告の仕組みづくりに役立つ…かもしれません。
今回書いたキックバックの流れが全てではありませんが、一つの例として見ていただければ幸いです。

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