twitterがロックアカウントをフォロワー数から除外

2018年7月17日


2018年7月12日(本稿を執筆している時点では連休をまたいで)、twitter界隈でちょっとした話題がありました。 といっても、 “炎上”や“祭り”の類ではありません。 先日Twitter社は「ロックされているアカウントをフォロワー数にカウントしない」措置を取り、これにより各社企業アカウントをはじめ、著名人や団体などのフォロワー数の変化がにわかに注目された、というものです。


なお、これは日本のみに限らず全世界的な対応です。 twitter社は公式ブログにて、2018年7月11日時点で以下のような告知をしています。

以前から、Twitter上で通常と異なる行為をしている兆候のあるアカウントに対してロックをすることがありました。Twitterはこれらの行為をするアカウントの所有者に対して、現在もアカウントを管理しているどうかを確認し、パスワード変更の確認が取れるまでログインが行えないように措置を継続します。本日より、グローバルではロックされたアカウントをプロフィールに表示しないようにします。この変更により、アカウントのフォロワー数の表示が減少する可能性があります。

この影響で、多くの利用者の皆さんのフォロワー数から平均して4アカウント程度が減少するほか、一部の方はそれ以上のアカウント数がカウントされなくなります。これによりより多くの正確性、透明性は健全な会話の信頼にも繋がります。

(引用:フォロワー数の信頼性を高めるための取り組み )


この「ロックされたアカウントをフォロワー数から除外する処置」が今回のお話です。

「凍結」とは異なる「ロック」


ここでいう『ロックされたアカウント』は、

  • ① いわゆるbotアカウント
  • ② ガイドライン違反で「凍結」されているアカウント
  • とは異なります。
    特に2つ目は「ガイドラインに違反した」アカウントであり、今回の対象となる「ロックされたアカウント」とは区別する必要があります(実際にはロックとガイドラインが全く無関係というわけではないですが…)。

    ロックされたアカウントとは

    ロックされたアカウントは、ボットアカウントではありません。 Twitterでは、アカウントの所有者に現在もアカウントを管理しているか確認し、確認が取れるまでそのアカウントをロックすることがあります。
    確認を求める理由はさまざまです。たとえば、非常に長い期間アカウントに活動の形跡がない場合や、他社のウェブサービスでお使いいただいている同じメールアドレスとパスワードの情報を使ってTwitterアカウントが乗っ取られる危険性があると判断した場合などに確認を求めています。

    (引用:フォロワー数の信頼性を高めるための取り組み )


    要するにロックされたアカウントとは、「所有者が今現在も管理しているか確認できていないアカウント」のことです。この状態は電話番号認証やアドレス認証など、アカウント保有者が認証さえクリアすれば比較的容易に解除されます。
    なお「ロック」という状態自体は上記の言葉以上の意味合いがあるわけではありませんが、不審なアカウントであることを他ユーザーから報告されてロック状態になる場合があります。


    今回のフォロワー数カウントからの除外処置が実際に「ロックアカウント」のみ対象だったのか「凍結アカウントも実際は含んでいた」のか、残念ながら当社ではデータを収集しておりませんが、公式情報からすれば前者ということになります。

    NHKなど一部ニュースでは「凍結措置」と表記されていますが、twitterでいう『凍結』とイコールかは不明なので少し混乱しそうですね…
    ▶参考:米ツイッター社 “偽アカウント フォロワー”を削除へ(NHK NEWS WEB)


    twitter社では『ロック(locked)』と『凍結(suspended)』は基本的に使い分けています。これは米本国のtwitterヘルプと、翻訳版であるTwitter Japanヘルプでも概ね統一されています(厳密には、「ロック」よりも軽い「制限」というステータスがあります)。
    ただし一部のページでは「ロック」と「凍結」が同時に言及されていたりするので、少々混同しやすいのが難点です…

    たとえばこちら。

    twitterヘルプページ画面キャプチャ 引用:アカウントの凍結について


    上記は「凍結を解除するには」という文脈の中に「ロックされているというメッセージが表示される場合は~」というパターンの説明がされているので、これだけ見ると「ロック=凍結」と誤解してしまいそうです。 よく見ると「ロックされているとメッセージが表示される場合は(凍結ではなくて一時的なロックなので)こちらのリンクを参照してくださいね」という文章で、ここでも使い分けられているのがわかります。

    「ロックアカウント」をフォロワー数カウントから除外した背景


    Twitter社はかねてよりスパムやフェイクニュースの拡散に対処してきました。 2018年3月1日には「twitterの健全性指標測定への提案書を募集」と銘打ち測定方法を公募したり、


    2018年6月28日には米国twitterで「Providing more transparency around advertising on Twitter(twitter広告に関する透明性向上のために)」として、広告透明性センターに政治的広告キャンペーンに関する新しい機能が追加されています。


    twitterにおいてフォロワー数は信頼性、よりフラットに表現するならば“権威”に直結します。 例えば悪意のあるユーザーAがアカウントを立ち上げ、不正な手段でフォロワー数を水増ししたとします。仮にこのフォロワーの多くをTwitter社が「ロック」したとしても、今までであれば見かけ上ユーザーAのアカウントは多くのフォロワーを抱える「インフルエンサー」のままでした。今回の対応は、こういった悪意あるインフルエンサーを処分するための策であったと言えます。

    ロックアカウント除外の影響


    さて、話を今回のロックアカウントのカウント除外処置を戻します。 twitter界では特に知名度の高いシャープ社の公式アカウントが発起人となり「対応前後でフォロワー数がどれくらい変化したかを申告しよう」という動きが始まりました。


    これに対して、国内の企業アカウントや各分野の有名人が賛同、多くのフォロワー数の変化が公開されています。 公開した殆どのアカウントはフォロワー水増しを意図的に行っていることはないでしょうが、それでもtwitter社の対応後には多少のフォロワー数減少が見られています。それだけロック状態にあるアカウントがtwitter上に存在しているということでしょう。


    Facebookと比較して匿名性の高いtwitterだからこそ、こういった取り組みによる健全化は歓迎すべきものです。 アドフラウド対策に関するお仕事をさせて頂いている当社も、web全体の健全化に少しでも寄与できるよう尽力して参ります。

    なお実際のフォロワー数増減具合は、twitter上で【#偽アカ一斉削除ビフォーアフター】のハッシュタグにて多く報告されている他、様々な箇所でまとめられているので、webに関わるお仕事をされている方には一見の価値があります。

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