サイト運営者なら知っておきたい『回遊率』のお話

2018年10月10日

“Webメディアの運営”と一口に言っても、“メディア”の意味するものや目指すものによっては運営方法も変わってきます。
メディアをより良くするために取るべきアクションは課題や目的によって異なるため、取捨選択が必要です。
この記事では多々ある改善項目の一つ、“回遊率”について触れます。
記事が充実し、新規ユーザーの流入が安定してきたメディアの「次の打ち手」に悩んでいる担当者の方はぜひご覧ください!

なんで回遊率?

回遊率とは、「1人のユーザーがサイト内のページをどれだけ閲覧しているか」を示すものです。
回遊率を改善することでどんなメリットがあるかというと、以下の3つが挙げられます。

①ユーザーが広告に接触する機会が増える
広告のクリック数の増加は広告収益の増加に繋がります。
広告のクリック数は以下の式から、「クリック率」と「広告表示回数」の2つの要素から成り立つことがわかります。

「広告のクリック数=クリック率×広告表示回数」


同じクリック率でも広告表示回数の母数が増えればクリック数も多くなるため、広告収益の向上につながります。
広告表示回数を増やすためにはサイトのPV数を増やすことが不可欠です。
つまり回遊率が向上すれば、PV数が増え、ユーザーが広告に接触する機会が増え、収益も増える、という流れとなります。


②PV数の上昇によりサイトの媒体価値が上昇する
広告主を募集しているメディアにとってみれば、PV数の増加はより多くのユーザーにリーチできる、端的に言えば広告価値のある広告媒体であることの証明に他なりません。
広告主は当然PV数の多いサイトに広告を出したいので、メディアにとってPV数を上げることは純広告や記事広告といった収益性の高い予約型広告枠の販売に直結する重要な指標です。


③ロイヤリティ(会社やブランドを信頼し高く評価すること)の獲得につながる
これは効果が見にくいのですが、特にブランディングを目的として設立されているようなオウンドメディアでは大事なメリットです。

以上の3つが回遊率を改善することのメリットです。
コンテンツごとのPV数であったり、サイトへの総流入数であったり、集客面での数字を追っていくことも重要ですが、サイト内部でのユーザーの動きを数字で観測するという視点も重要です。

ごっちゃになりませんか?離脱率と直帰率と回遊率

サイト内でのユーザー行動に関する指標として「回遊率」の他に「離脱率」や「直帰率」といったものがあります。どのような違いがあるのでしょうか。
Googleアナリティクスのヘルプに定義がありましたので、見てみましょう。

1.離脱率は、個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合を示します。
2.直帰率は、そのページから始まったすべてのセッションで、そのページがセッションに存在する唯一のページだった割合を示します。

(引用:「離脱率と直帰率の違い」)

どちらも「ユーザーがサイトから離脱した割合」を指しますが、視点が異なるようです。
簡単に言ってしまうと、

・(着地ページ関係なく)あるページから遷移しなかった割合が離脱率
・あるページに着地後遷移しなかった割合(着地ページしか見ていない割合)が直帰率

といったところです。

ヘルプに載っている例を参考にしてみると、

上図のようなセッションを考えたとき、あるページから遷移しなかった割合が離脱率なので、①~⑤は全て離脱率で分析することができますが、


特に②④のように、着地したページから他ページへ遷移せず離脱してしまった場合の割合を見るには直帰率が使えます。 離脱率のうち、1ページしか見えていない割合が直帰率、といえます。

では回遊率はどのように計算するのでしょうか?
Googleアナリティクスのヘルプで定義されているわけではありませんが、セッションあたりのPV数や直帰率をみることで回遊率を把握することは可能です。
セッションあたりのPV数はGoogleアナリティクスにおいて、「ユーザー>概要」で「ユーザーあたりのセッション数」を見ることができます。
ここの数字が大きくなれば、1セッションあたりで見ているページ数が増えている=回遊率が向上している、ということがわかります。


ページ単位で回遊率を見ることも可能です。
「行動>サイトコンテンツ>すべてのページ」の「直帰率」や「離脱率」を見れば、ページごとに他ページへの誘導ができているかを確認することができます。
「ページビュー数があるわりには直帰率/離脱率が高い」となれば、該当ページが有意義ではなかったか、はたまたそのページで満足してしまったか、他に得たい情報ができたが他ページに遷移せずサイト自体から離れてしまったか、など様々な原因が考えられます。

回遊率の改善のために知っておくといいこと

それではどのようなアクションをとれば回遊率は改善できるのでしょうか。
考えられるアクションの例を挙げると、サイトのデザイン(クリックボタンのデザイン、ユーザーの導線など)の改善や、コンテンツ間の導線をスムーズにするような構成(ランキング表示やユーザーに合わせたおすすめ表示など)、ユーザーに合わせたコンテンツ設計(カスタマージャーニーを設計し、コンテンツ内容を考える)などがあります。
サイトの現状や課題・目標等によりアクションや見るべき指標も異なります。

先ほど挙げた例を着手するだけでも、
・htmlやCSSなどサイト構築に必要な言語の知識
・デザイン(関連ツールの使い方の習得も必要)
・マーケティング(特にコンテンツマーケティングの分野)
・データ分析(数字からどんなことが読み取れるか、課題や効果の分析が必要)
など幅広い知識が必要になります。

幅広い対策や幅広い知識が必要とされる中で優先順位を付けるには、サイトの課題だけでなくサイトの現状を把握し、対策をリストアップする必要があります。
例えば「回遊率を上げたい」という課題があったとして、「まずページ数が蓄積されていない」という現状であれば、コンテンツマーケティングの手法を意識しながらコンテンツを増やす、ということが必要です。
「他のページに遷移していない」という現状であれば、ヒートマップツールを使ってクリックしてほしいところがクリックされているか、もしくは、リンク箇所がない場所をクリックされていないか、などを分析し、ユーザーの導線をスムーズなものにする、といった具合に対策を取ります。

まとめと製品リニューアルについて

回遊率の改善がサイトに与えるメリットは大きく、具体的には

①広告接触機会の増加
②PV数の増加
③ロイヤリティの獲得

の3点があり、回遊率は追うべき指標として重要であることをお伝えしました。
PV数を高め集客に繋げるために検索順位の上昇を目指し、SEOツールを導入するメディアも多いように感じますが、ユーザーをサイト内で回遊させるという視点も加わると、ファンを作るというブランディングの面であったり、収益を拡大させるというビジネスの面であったりと、メディア価値の向上につながるかと思います。

最後に宣伝を一つ!

来る12月、コンテンツレコメンドツールの「Recomade」がリニューアルいたします!
一人ひとりのユーザーに合わせたコンテンツを提供することで回遊率を向上させメディアの価値向上を目指せるツールです。弊社独自の機能も織り込まれるか!?
弊社製品サイトへのテスト導入も検討しておりますので、そちらの成果もレポートする予定です。
ぜひお楽しみに!

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