広告システム開発は内製かアウトソーシングか、そして第3の選択肢とは(前編)

2019年3月29日

広告システムを開発しようとなったときに考えるであろうことは「内製するか」「アウトソーシングするか」です。
コストが減らせそうだから内製?社内のリソースがないからアウトソーシング?
直近のコストと開発期間を考えて内製かアウトソーシングか決めてもいいのですが、長期的な事業展開を見込んでいるのであれば展望を描いた上で決定した方が後々安心です。
加えて広告に関するシステム開発は特殊ですのでその理由を把握した上での決定をおすすめします。

今回は、弊社が得意とする広告システム開発の根幹となる、広告システム開発体制の考え方について、内製とアウトソーシングのメリットとデメリットを解説しつつ、広告システム開発の特殊性、第3の選択肢としての”半内製”という考え方を通してお伝えします。
お話を前編後編に分け、前編では内製とアウトソーシングのメリットとデメリットを解説していきます。

内製・アウトソーシングを比較

まず簡単に内製とアウトソーシングのメリットとデメリットをまとめてみます。


この中から幾つかピックアップして詳しく見ていきます。

内製のメリット
『ちょっとした開発や修正にすぐ対応ができる』
これは内製の醍醐味です。
アウトソーシングだとアウトソーシング先のリソースによっては他の顧客の対応が優先されてしまったり、社内での稟議等手続きが必要になったりと、ちょっとした修正でも時間がかかってしまう恐れがあります。
内製であれば、後回しの対応となっても理由が明確ですし、待つ時間も短縮されそうです。

『社内での合意形成がしやすいので開発がしやすい』
アウトソーシングするということは依頼費がかかるということですから、当然その要件でその予算が見合うのか、という社内検討が必要になります。
概してそういった社内検討は厳しくなりがちで、結局運用面でカバーできるのであれば必要最低限の機能のみの開発にとどめる、といったようないわば我慢の判断になりがちです。
内製であれば社内検討のハードルが低くなり実行に移しやすくなります (良くも悪くもですが…)。


内製のデメリット
『知見もしくは実績がないと手探り状態となり逆に時間がかかる』
『事業のロードマップが引けていて、そこに沿って必要な機能等が見えている状態でないと開発は厳しい』
知見もしくは実績があること、事業のロードマップが引けていること、この二つが内製に必要な条件であると弊社は考えています。
追加したい機能や事業売上がある程度見えていないと、つまり事業のロードマップが引けていないと、どこまでコストや人材を投資すればいいのか判断がつきません。
この判断に知見や実績が必要となります。

『担当者の離職によるブラックボックス化』
これは内製の一番のデメリットかもしれません。
弊社でも、「システム開発者が離職してしまい、他の者では対応ができないのでどうにかしてほしい」といったご相談もよくいただきます。
現在はエンジニア不足が叫ばれ、特に広告に関するシステム開発に長けたアドテクエンジニアは引く手あまたなので、内製の際はバックアップ体制も考慮しないといけません。


アウトソーシングのメリット
『社内に知見が無い場合、外部の専門技術等を活用して希望の要件で開発することができる』
『専門知識のある優秀な人材を活用することができる』
内部の体制を整えることが難しい場合、これはかなり大きなメリットです。
広告システムの開発には多方面の技術が必要になるので、ゼロから内製するよりも、既に技術やノウハウが蓄積されている企業に頼んだほうが確実となる場合が多いです。

『最新の技術情報や他社動向等、アドバイスをもらえる場合がある』
もちろん開発請負業務をしているため秘密保持の義務があり言えないことも多くありますが、日々の最新技術情報のキャッチアップや様々な企業のシステムを見てきた知見を活かしたアドバイスをもらえる可能性があり、いわばシステムの相談役・コンサルのような立ち位置でアウトソーシング先を使う、ということもできます。


アウトソーシングのデメリット
『ミスコミュニケーションが発生する場合も』
「一言えば十わかる」システム開発会社ならいいかもしれませんが、共通言語がもちにくかったり、温度感を共有しにくかったりするようなアウトソーシング先だと、システム開発はかなり難航します。
特に広告業界は専門用語が多く、同じ言葉でも人によってニュアンスが異なるので社内で通じる言葉が外部に同じ意味で通じるとは限りません。
「ASP」とだけ伝えても「アフィリエイトサービスプロバイダー」なのか「アプリケーションサービスプロバイダー」なのか、判断がつかないですよね。
また、通常窓口は営業担当(非エンジニア)となり、実際の開発担当とやり取りできない場合もあります。こういった点もミスコミュニケーションにつながるかもしれません。

『自社独自の機能が外部に漏れる可能性がある』
これはアウトソーシング先の事業形態に寄りますが、例えばOEMでアフィリエイトシステム開発を行う傍らアフィリエイト事業も行っている会社にアウトソーシングをする場合を考えてみます。
特別に独自の機能を実装してもらった場合、アウトソーシング会社のアフィリエイト事業のシステムの方にも反映されてしまう可能性もゼロではありません。
また、アウトソーシング先の事業形態に限らず、他の顧客に同等の機能を提案もしくは実装されてしまう可能性も考えられます。
(これは契約の仕方にもよるかもしれません。)

後編につづく…

以上、内製とアウトソーシングのメリットとデメリットを見てきました。
どちらもメリットとデメリットは裏表なので、一概にこちらにすべきとは言い切れませんが、これらを考慮した上で検討した方が良いでしょう。
次回は広告システム開発の特殊性、第3の選択肢としておすすめしたい「半内製」についてお話していきます。
後編はコチラ⇒『広告システム開発はインソーシングかアウトソーシングか、そして第3の選択肢とは(後編)』

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