【導入済みでも必見】タグマネジメントツール選びの3つのポイント

2018年1月10日


webサイトを運営しているといつのまにか増え続ける「タグ」の管理はweb担当者の頭痛の種です。そう頻繁に更新するものではないとはいえ、いざリニューアルしようと思ったり計測ツールを変更しようと思ったときに手動で1ページずつ埋め込んでいては、ただでさえ多忙なweb担当者の手は完全にストップしてしまいます。

そんなタグの管理を一元化し、追加更新の手間をゴソっと削減してくれるのが「タグマネジメントツール」で、Googleタグマネージャを代表に多くのツールが出回っていますが、いずれも 複数のタグを当該のツール上に登録し、実際のwebページ上には”タグマネジメントツールと連携するタグ”だけを埋め込むものです。俗に「ワンタグ」と呼ばれる所以です。
今回はそんなタグマネジメントツールの選び方についてのお話です。

そもそも「タグ」とは?


この記事をご覧になる方には釈迦に説法というものですが、「タグ」とはサイトの解析・効果測定などの目的でHTML内に埋め込まれているコードのことです。大規模なサイトになると複数のツールで計測したり、サイト自体に様々な機能を追加するために無数のタグが埋まっています。

ちなみに、webに関わる方なら普段使われているであろう「F12」キーでおなじみの「デベロッパーツール」ですが、 このネットワークタブを押すと、様々な通信が発生していることがわかります。


この通信のうちのいくらかは、タグによって発生しているものです。

これらタグがあらゆるシステム(例えばYahoo!ディスプレイネトワーク、Googleディスプレイネットワーク等)から発行され、ページ内に大量に埋め込まれているのです。

タグマネジメントツールを利用するメリット


タグマネジメントシステムはこれらの煩雑になったタグを管理するシステムで、主に以下の2点のメリットが挙げられます。

  • ・複数のシステムから発行される大量のタグを管理画面1つで一元管理できる
  • ・サイトに貼られるタグの量を減らし、工数の削減とサイトの処理速度を向上できる

タグを管理するweb担当者の方でも、どのサイトにどのタグが埋め込まれているかを管理画面ですぐに把握できるようになり、例えばエンジニアの方にタグの状況を確認してもらって…といった必要がなくなります。
またタグの追加・更新時にも各ページに”タグマネジメントツールのタグ”を1つ設置するだけで全てのページに反映できるので、タグを埋め込む工数を大幅に削減できます。またタグを埋め込む量が減ることによりサイトの表示速度も向上します。スマホからのアクセスでは表示速度が特に重要になるうえ、ページ表示速度はGoogleのランキング指標のひとつになっているのでSEO上も見逃せない点ですね。

タグマネジメントツールの選び方


このようにメリットだらけのタグマネジメントツールですが、いくつも出回っているうちのどれを選ぶか、という点は悩ましいものです。そんな方のために選定ポイントを整理しました。

(1)同期処理か非同期処理か


まず、タグマネジメントシステムで考えなければいけないのが、同期処理か、非同期処理かどうかです。
ワンタグには、多くのタグ(通称子タグ)が登録されています。それら子タグには条件設定が必要で、ワンタグは条件に合った子タグだけを発行するのですが、その処理において、同期処理非同期処理という2種類があります。

同期処理は、発行した複数タグを上から順番に処理していきます。
一方で非同期処理は複数タグを並列に同時処理でき、同期処理と比較して処理速度が速くなります。また同期処理の場合は途中でタグの処理が停止するとそれ以降のタグが全て動かなくなるのに対し、非同期処理であれば、停止タグ以外のタグは正常に処理されます。従って、特に理由がない限りは非同期処理のタグマネジメントツールを選択するほうが得策です。

(2)複雑な条件に対応できるか


子タグには条件設定が必要である…と言いましたが、その反応条件は子タグごとに異なります。反応条件で代表的なのは「URLマッチ」ですね。

もし Googleで子タグを反応させたいとしたら、子タグが反応する条件を “URLが https://www.google.co.jp/ のとき” と条件を設定する、というものです。 この反応条件が複雑になった場合にシステム上でしっかり、対応できるのかが重要です。

例えば、URLが
{(AもしくはBもしくはCに前方一致)かつ(Dにはマッチしない)}もしくは(EもしくはFもしくはGに完全一致)
のような複雑な条件などに対応できるか、という観点です。
さらに、リファラやパラメータ値等も条件として設定できるかという部分もポイントになると感じます。

(3)いかにエンジニアを介さないシステムであるか


どのシステムにも通じることだと思うのですが、現状多くのタグマネジメントシステムの運用には最終的にエンジニアが関与している印象があります。
エラーや不具合発生時にエンジニアが必要なのは当然だと思うのですが、普段のタグ登録や反応条件設定の際にスクリプトを作成したり、正規表現を利用しているシステムも多いように感じます。これらの部分をいかに非エンジニアの方に直感的に操作してもらえる画面にしているかが重要です。
ただ、タグは日に日に種類が増加しているので、それら全てに対応しようとするとどうしても処理が複雑になり、プログラムでのカスタマイズが必要になるのもわかるのですが…

まとめ

以上が実際に業務をする上で重要な、タグマネジメントツールの選定ポイントでした。 一般的には「Googleタグマネージャ」を使用しているwebサイトが多いですが、これらの観点からあらためてタグマネジメントツールを再検討してみても良いかもしれませんね。