導入後にはもう手遅れ!?アフィリエイトシステム選定時に考えるべきコト

アフィリエイトシステムの導入を検討するにあたり、「とりあえずは必要最低限の機能があるシステムを導入してみて、事業拡張に合わせてシステムを見直していこう」と思われていませんか? 各社提供するアフィリエイトシステムを比較する際に、「機能が足りているか」という視点のみで御覧になっているのではないでしょうか。

もちろん希望の機能が搭載されていないアフィリエイトシステムを導入しても意味がありませんのでそれは重要な視点なのですが、実はそれと同等以上に「技術面のサポートの有無」や「拡張性」というポイントが重要です。

今回は『admage®』というアフィリエイトシステムを開発・提供している当社から、アフィリエイトシステム導入検討時・製品比較時に意識したいポイントを解説します。

  • そもそもなぜアフィリエイトシステムは必要なのか?
  • アフィリエイトシステムを比較するときに頭に入れておきたいこと
  • まとめ

そもそもなぜアフィリエイトシステムは必要なのか?

ここでアフィリエイトシステムの導入を検討されている方には復習となりますが、そもそもアフィリエイトシステムはなぜ必要なのでしょうか。

アフィリエイトシステムを導入することで、ASPや代理店を介さずとも直接広告主や媒体とやり取りすることができるようになり、商流の短縮化による利益向上に繋げることができます。また、複数のASPや代理店を一括で管理するワンタグシステムとして使用することもでき、効率化にもつなげることができます。

アフィリエイトシステムの役割をとても簡単に表してしまうと、「Web広告を配信し、そのクリックやその後発生したコンバージョンを計測して、その情報を関係者へ返すこと」です。つまりWeb広告に関する事業を遂行するにあたり最低限必要なシステムである、ということです。具体的な機能としては、広告のURLやバナー、単価といった広告の管理、媒体の管理、広告の配信・計測機能、成果通知機能といったものがあればアフィリエイトシステムとしての最低限の役割を果たすことができます。

アフィリエイトシステムを比較するときに頭に入れておきたいこと

アフィリエイトシステム導入検討時には、前述の必要最低限の機能が搭載されていて、かつ、ビジネスモデルに即した機能が付いているか、という視点から比較検討されると思います。

ただ、導入後のアフィリエイトシステムの運用を考えると、最低限の機能や希望の機能が搭載されているか否か、だけではなく、パッケージにしろOEM提供にしろ、「技術面でのサポート」と「拡張性」があるか、というポイントがとても重要になるのですが、そこがあまり認識されていないため、システムを導入したにも関わらず、効率化や事業成長が実現できない事態に陥ってしまう可能性もあるのです。

「技術面でのサポート」が必要な理由

アフィリエイトシステムを使った広告運用には、非エンジニアからするととても難しい場面があります。それは他社システムとの連携です。

直接広告主や媒体とアフィリエイト広告のやり取りをするだけでなく、ASPや代理店を介した商流になっていることもよくあるかと思いますが、そのような時に発生します。

他社システムとの連携には、主にリダイレクト設定、成果のキックバック設定が必要となります。
リダイレクト設定を行うことで、ユーザーが広告をクリックすると、リダイレクトにより他社ASPのシステム、そして自社のアフィリエイトシステムに転送されながら広告主の広告ページへ遷移します。 またキックバック設定により発生した成果に関する情報を通知することができるようになります。 リダイレクト時に広告をクリックしたユーザーの情報を受け渡したり、逆に成果が発生した際にその情報をキックバックしてあげたり、というシステム連携をすることでアフィリエイト広告の配信から成果計測までが成立します。

とてもざっくりとした内容ではありますが、アフィリエイトシステムに携わる方であれば、ピンとくるお話かと思います。

ただ、この世界観の理解や、実際の設定を理解するには、「広告配信」「データ通信」などの技術的な知識が必要になりますので、アフィリエイトシステムを実際に触る広告運用担当者、つまり非エンジニアにはあまりにも馴染みが無い、というのが現実です…。

また、アフィリエイト広告のシステム周りのお話は広く公開されているわけではないので、時間をかけて調べれば理解できるようになるというものでもありません。筆者もまだ勉強中の毎日ですが、「これを読んでおけばオッケー」というものがあるわけではないので、社内の人間を捕まえて教えてもらうくらいしか方法がありません。
広告技術に長けたエンジニアを”アドテクエンジニア”と呼ぶこともあるくらい、とても特殊な分野に属するシステムなので、アフィリエイトシステムの運用にはエンジニアによるサポートが必要不可欠になります。

「システム連携って一度手順を覚えてしまえばそれでいいのでは?」という声が聞こえてきそうですが、そう簡単にいかないのがアフィリエイトシステムの運用です。 こういった連携というのは広告の案件ごとに行う作業になり、常時発生する作業である一方で、連携先や案件情報により設定の仕方も多種多様となりますので、テンプレート化は難しいということがあります。

当社がお客様をサポートさせていただく中で、この他社システムとの連携に関するご質問が非常に多く、難しく感じられる方がたくさんいらっしゃいますのが現状です。 また他社システムと連携するため、連携先のシステムでの仕様変更などがあった場合にも都度その対応も必要になります。 広告を配信してからの効果分析などに時間をかけたいのに、このようなシステム運用に躓いてしまう、ということもよくあることです。広告運用の効率化のために導入するシステムなのに、サポートが無いがゆえに逆に非効率になってしまう、という事態を避けるためにも、システム運用面でのサポートが手厚い会社であることは重要です。

「拡張性」が必要な理由

当社が提供するadmage®を長くご利用いただいているお客様を見ていると、導入当初のシステム要件をブラッシュアップしながらご利用いただいている方が多いです。 それは、運用でカバーしている部分をシステム側でどうにかできないか、新しく取引を開始した広告主からこんな指標の計測を求められている、というように、運営体制やビジネスの変遷に合わせてシステムも改善していきたい、という風に考えるようになるからです。

こういったシステムの改善は、「今無い機能を実装する」「活用していない機能を削除する」「既存のものをブラッシュアップする」という3種類に分けることができます。特に3つめについては、UI改善の観点で語られることが多く、オープンASPや個人のアフィリエイターを抱えるような企業様、運営体制が大きくなってきたことにより管理画面に触る担当者が増えた企業様が検討されることが多いかと思います。 こういった要望が出たときに、柔軟に対応できるアフィリエイトシステムなのか、ということも大事になってきます。

リプレイスは簡単にできないからこそ、どちらも余計重要

「現在導入しているアフィリエイトシステムだとなかなか今後の事業運営・事業成長が難しそうだ、ではシステムのリプレイスを…」と考えた際に、実はこのリプレイスに伴う作業が膨大で、とても骨が折れます。

リプレイスをする場合は、他の社内システムとの連携をし直すだけでなく、広告タグや配信URLといった広告原稿の貼替や、媒体に貼替を依頼するなどの関係各所とのやり取りも必要となります。 また、新システムによる運用に慣れる期間、言い換えれば作業効率が落ちてしまう期間や、顧客に管理画面を提供している場合はその教育期間も発生します。 こういったことから、導入しているアフィリエイトシステムに課題を抱えながらもリプレイスに踏み切れない、というケースも多々見られ、事業成長を大きく阻害することになります。

「とりあえず機能は揃っているし、使いだしてみて問題が出てきたら乗り換えるか」という風にスムーズにいくわけではないため、「システムの運用開始に機能が足りるか?」だけではなく、導入後の運用イメージも問題なく持てるシステムかという視点でのシステム導入検討が望ましいです。

まとめ

アフィリエイトシステム導入時に重要視すべきことは「機能を満たしているか」だけでなく、「技術面のサポート有無」と「拡張性」も必要であるということを述べました。

当社の提供するadmage®は機能面はもとより、今回お話したようなサポートの手厚さや拡張性を評価いただくことが多く、総合広告配信システム市場で連続No.1を受賞することができました。ご興味がある方はぜひお問い合わせください。

※東京商工リサーチ調べ(調査期間:2019年1月~12月)