導入事例

GMO NIKKO様

アドベリフィケーション機能の実装でサービス価値の向上に貢献

GMO NIKKO株式会社様

2018/06/28

インターネットインフラ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業などインターネットに関する幅広い事業を手がけるGMOインターネットグループ様。 グループのインターネット広告・メディア事業において、総合インターネット広告事業を担うのが今回お話を伺ったGMO NIKKO様です。 GMO NIKKO様が提供されているアフィリエイト広告の成果計測ワンタグシステム「ADMANE」と、スマートフォン広告効果解析機能「GMO MARSスマートフォン」には弊社の広告配信システムである「admage®」が採用されています。

GMO NIKKO様ロゴ

お話を伺った方々

十河 展之 様
デジタルマーケティング本部 テクニカルコンサルティング部 サービス開発グループ マネージャー
十河 展之 様
小清水 綾 様
広告事業本部 ソリューション企画部 アシストグループ リーダー
小清水 綾 様

記事インデックス

『 クリエイティブ×テクノロジー
顧客に専門業種No.1のウェブマーケティングサービスを提供する 』

貴社の事業とお二人が所属していらっしゃる部署について教えてください。

当社では主に、インターネット広告の代理販売や運用代行、広告効果の分析、クリエイティブの企画・制作といった業務を行っています。 特にクリエイティブ分野は、単なるバナー製作といった作業だけでなく、広告主様と消費者とのコミュニケーションプランニングまでをカバーしており、当社の事業領域としても特徴的な分野です。また当社では、広告主様に広告の価値を伝えるという「広告貢献度の可視化」を大きなテーマとして掲げており、日々このテーマに向け取り組んでいます。

私(十河氏)が所属するテクニカルコンサルティング部では自社プロダクトの企画から開発・保守運用までを、小清水が所属するソリューション企画部ではアフィリエイト広告の運用代行を行っています。

業界の先陣を切ってアフィリエイト広告の課題に取り組む

貴社製品「ADMANE」には弊社製品「admage®」をベースとしてご利用いただいています。

ADMANEは、弊社が代理店として広告主様とASP事業社様の間に立つ価値を作りたいという思いから生まれたアフィリエイト広告のワンタグシステムです。

通常は、広告主様が連携している各ASPのタグをそれぞれWEBサイト上に埋め込むのですが、ADMANEを利用すれば、ADMANEのタグ1つ埋めていただくだけで、各ASPのタグ管理ができ、成果の一元管理も可能になります。 2013年頃に開発したもので、当時何社かの開発会社に相談しましたが、最終的に機能やコストのバランスを考慮したうえでディマージシェアさんにお願いしました。

GMO NIKKO様インタビュー写真

2018年3月には新たにアドベリフィケーション(※1)機能も実装されました。実装のきっかけはどのようなものでしたか。

現在もそうですが、「ブランドセーフティ(※2)」という概念が広告業界で非常に大きな課題となっています。広告代理店として、広告が不適切なサイトに掲載されることによるブランド毀損から広告主様のブランド価値を守るサービスを提供したいと考えたことがきっかけです。

運用型広告配信の市場では既にブランドセーフティを実現するためのサービスが各社からリリースされ始めていますが、一方でアフィリエイト広告配信の市場にはこのようなサービスがありませんでした。ビジネスの面でも大きなチャンスだと感じ、サービスの実現に取り組もうという話になりました。

admage®をベースとしたADMANEにはもともとアフィリエイト広告配信の基本的な機能は備わっており、ADMANEを拡張させる形でアドベリフィケーション機能の実装ができないかと考え、再度ディマージシェアさんに開発をお願いした、というのが今回の開発の経緯です。

※1 アドベリフィケーション…広告がブランド価値を毀損するような箇所に掲載されていないかコントロールする仕組み ※2 ブランドセーフティ…広告主のブランド価値が毀損されないように広告を掲載すること

実装にあたりどのような点に苦労されましたか。

広告の掲載先として不適切な媒体をどのように判定するか、というルール作りです。

ブランドセーフティを実現するためには、あらかじめ広告を配信するのが適切でない媒体のジャンル(アダルトサイトや違法サイトなど)を定義しておき、配信時に媒体を判定するというプロセスが必要です。本機能にはAIが使用されていますが、媒体ジャンルの定義のためにはサンプルとなるサイト情報の収集、判定するためにはどのような基準で掲載可否を判定するかというルール立てをしなければなりません。媒体のジャンルによってはルールがシンプルなものから複雑で難しいものまで様々なので、このルールを定めるのに苦労しました。

実際の開発までの進み方はいかがでしたでしょうか。

開発に入ってからはスムーズで、開発期間としてはおおよそ3ヶ月です。ただ、これで開発自体が終わったというわけではありません。ブランド毀損のリスクを限りなく、かつ継続的にゼロに近づけるためには、今後の運用のなかでブラッシュアップし続けることが重要です。今後も開発は続けていきます。本アドベリフィケーション機能は2018年3月にリリースしましたが、リリースそのものは第一歩に過ぎません。より良いサービスを提供できるよう、ディマージシェアさんと取り組んでいきます。

リプレイスにより運用コスト削減にも貢献

また「GMO MARS スマートフォン」にも弊社admage®を採用して頂いています。こちらはどのようなツールでしょうか。

GMO MARSスマートフォンは、企業のデジタルマーケティングを幅広くカバーするマーケティングクラウドソリューションである「GMO MARS」ブランドの中の一つです。スマートフォンに特化したニーズに対応した運用型広告の効果を計測するためのツールで、広告主様の投資対効果をより向上させることを目的としています。

GMO NIKKO様インタビュー写真

御社システムのリプレイスということで弊社admage®を採用頂きました。リプレイス前の課題はどのようなものでしたか。

それまで使っていたシステムには大きく2つ課題がありました。 一つは計測手法の問題です。GMO MARSスマートフォンを導入して頂いているクライアント様によっては、通常のタグでの計測ではなく実数ベースの計測を実現するためのソケット通信による計測が求められており、新システムでもこれを満たす必要がありました。

もうひとつの課題は運用コストの問題です。当社で開発したシステムの老朽化に伴い、運用にかかるコストが大きくなっていました。 これらの課題から、システムのリプレイスに踏み切りました。

開発期間の様子や、リプレイス後の成果はいかがでしたでしょうか。

リリースまでの開発期間としては1~2ヶ月ほどで、トラブルも無く順調そのものでした。お打ち合わせをしっかりとさせて頂いたことも大きいですね。 成果の面では、リプレイス前の当社のシステムにあった機能はadmage®の基本的な機能でほぼカバーできていましたし、当初の課題であったコンバージョン測定の仕様もクリアされたので希望のものができあがったと感じています。

運用コストについてもリプレイス後は大幅に削減され、おおよそ月額で半分ほど下がったのは大きな成果ですね。 インフラ部分のコストだけでなく、運用がスムーズになったことで保守を含む人的コストもだいぶ減りました。

顧客にとってより良いサービスを提供する

ADMANE、GMO MARSスマートフォンの今後の展望や弊社へのご要望があれば教えてください。

ADMANEのアドベリフィケーション機能については、広告主様からの反響も大きく注目されていることを実感しています。サービスの機能にとどまらず、会社として更なる拡充を目指していきたいと考えています。当社として初めての取り組みになるので手探りではありますが、ディマージシェアさんと協力しながら、発展させていきたいですね。

GMO MARSスマートフォンに関しては現在追加の開発をお願いしているところです。長期的な目線で言えば、ADMANEでのアドベリフィケーション機能のような不正広告対策も視野に入れ、ブラッシュアップを進めています。

GMO NIKKO様インタビュー写真

最後に、弊社製品admage®をご検討中の企業様へ一言お願いいたします。

admage®のスタンダード版が有する基本機能だけでも、広告代理店にとって多くのことが実現できるほどに充実しています。さらにエンタープライズ版なら細かなカスタマイズや拡張が可能なので、スタンダード版にない仕様だからと迷っている企業様はぜひ一度相談してほしいです。 パッケージ製品を販売している開発会社の中には個別開発を受けてもらえないところも多いですが、ディマージシェアさんなら柔軟に対応して頂けるので、大変助かっています。

貴重な話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

取材者コメント

開発だけでなく、これからのシステム運用がスムーズに進むよう引き続きサポートして参ります。

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