当社の『admage®アフィリエイトモード』をはじめ、アフィリエイトシステムとは、アフィリエイトサービス事業を運営したり、アフィリエイト広告をメディアに掲載・出稿したりするための基盤となるプラットフォームです。
アフィリエイト広告は「成果報酬型広告」と言われるように、一般的に成果が発生した時点ではじめて広告費(メディア側から見れば報酬)が発生します。
ただし、ひとつのWebサイト上で発生する成果は必ずしもアフィリエイト広告だけではありません。アフィリエイト広告であっても、通常は単一のメディアだけと提携するのではなく、複数のメディアと提携しています。
したがってアフィリエイト広告では成果が発生した際に、それがアフィリエイト広告経由であること、その成果がどの広告・どのメディアの広告枠経由で発生したかを判別できることが前提となります。
アフィリエイト広告においてはこれらの正確なトラッキングが最重要といっても過言ではありません。自社で持つ広告(広告案件)と提携メディアを一元管理し、正しくトラッキングを行うためにアフィリエイトシステムは利用されています。
アフィリエイトサービスを運営するASP(アフィリエイトサービス)事業者同士は提携し合うことで、広告案件・広告枠を相互に融通するネットワークを形成していることもあります。
このASP事業者同士の提携によってより効率的な広告・広告枠のマッチングが可能になりますが、一方で成果が発生した際のトラッキングはより複雑になります。その流れを図解すると、次のようなイメージになります。
各アフィリエイトサービス事業者(ASP)が保有するシステムによって広告を管理・配信・計測しています。
例えば、ある広告案件がA社からB社を通って、C社が提携しているメディアの広告に掲載され、成果が発生したとします。 この場合、各3社それぞれを経由したこと、最終的にC社の提携メディアから成果が発生したことをはじめ、どの広告でいつ発生したか等のさまざまな情報をシステム的に照会することで最終的な広告費・報酬が決定します。
こうした複数の広告サービス間を行き交う広告をトラッキングする際には、各社のアフィリエイトシステム間でのデータのやりとりを連携させる必要があります。 こうしたデータのやりとりはASP事業者間に限らず、掲載メディアや広告主側で計測用のシステムを保有している場合にも発生します。
このようなアフィリエイト広告の商環境から、アフィリエイトシステムにはシステム間をまたいだトラッキングができる機能が求められます。
ASPや広告代理店と契約している場合、それらのアフィリエイトシステムを利用することができるので、広告主・メディアがシステムを保有しなくてもビジネスとしてのアフィリエイト自体は成立します。
裏を返せば、ASPや広告代理店を介さない場合、つまり広告主とメディアが直接案件をやりとりする場合にはアフィリエイトシステムをどちらかまたは両方が確保する必要があります。これには、アフィリエイトにおける「成果」の照会が関わっています。
※なお、広告主・メディアとしてASPや広告代理店を利用していなくても、業務効率化や一元管理、計測の高度化といった目的のためにアフィリエイトシステムを導入することはあります。
原理上、アフィリエイトという広告モデルは「メディアで発生したクリックによる成果を広告主が集計し、メディア側に伝える」ことによって成立しています。 広告主側でGoogleアナリティクスをはじめとしたアクセス解析ツールを利用し、提携メディアから訪問し、かつ成果に至ったユーザーを峻別することで、このモデル自体は実現できます。
しかし、このままではその成果が本当であることを証明することが不可能です。
例えば100件の成果が発生したのに、広告主がメディアに対し50件しか発生していないと偽って報告することで、広告費の支払いを実際よりも少なくしようとすることも可能でしょう。これではメディアは広告主を信用するしかない、非常にリスキーな取引になってしまいます。
こうしたことから、ASP・広告代理店を挟まない場合には広告主・メディア双方が共通で参照できる、どちらも数字を偽ることができない仕組みをシステムとして用意することが不可欠です。
アフィリエイト広告は歴史も古く、原理自体はシンプルです。しかし現代においてアフィリエイトをビジネスとして成立させているのは、アフィリエイトシステムを媒介とした綿密なデータのやりとりです。
当社ではアフィリエイトシステムに関する構想段階でのご相談や、既に運用しているシステムについてのお悩みごとなど幅広く承っております。まずはお気軽にお問い合わせください。
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